カナダの西側には8か所の世界遺産がありますが、今回はその半分の4つをご紹介します。
西側はバンクーバーなどの大きな街がありますので、カナダ旅行の際に立ち寄ることも多いかと思います。
それでは、さっそくご紹介していくことにしましょう。
もっとも西側に位置している世界遺産は、ユーコン準州にあります「アメリカ・カナダ国境地帯の山岳公園郡」です。
カナダの西側にあるというだけでなく、世界から見た位置としてはかなり緯度の高いところにあります。
アラスカとの国境あたりに位置する4つの自然公園であり、世界最大規模の自然保護区でもあります。
そこから、ほとんど真南に位置しているブリティッシュ・コロンビア州のアンソニー島がそれです。
「スガン・グアイ」という名前で呼ばれているこの島は、先住民族であるハイダ族の遺跡が残されている無人島で、集落の跡や朽ち果てたトーテムポールが未だに残っており、古へとタイムスリップした感覚に襲われます。
現在はツアーでしか行けないようですが、カナダへ旅行の際には、ぜひ、見ておきたい世界遺産のひとつですね。
アメリカ・カナダ国境地帯の山岳公園郡よりも、さらに緯度の高い位置にあるのは、ノースウエスト準州の「ナハニ国立公園」です。
深さ1000mにも達する渓谷ですとか、巨大なバージニア滝などの大自然があり、さらには、カリブーやグリズリーなど数多くの野生動物も生息しています。
ナハニ国立公園までの道路がありませんので、アクセスは小型飛行機などを活用するようになっています。
アルバータ州の「カナディアンロッキー山脈公園郡」は、カナダの美しい森と湖、氷河などを代表するような公園郡です。
ジャスパー国立公園、バンフ国立公園、クートネイ国立公園、ヨーホー国立公園と言う4つの国立公園と、ハンバー州立公園、マウント・ロブソン州立公園、マウント・アシニボイン州立公園と言う3つの州立公園で構成されています。